整形外科は形成外科と名前が似ており、混同されやすいのですが、どうちがうのでしょうか?整形外科の主な役割は、けがや病気、うまれつきの奇形などを治療することにあります。背骨や神経、骨、筋肉や腱、靭帯、関節などの痛みを取り去り、元のように運動したり動かしたりすることができるようにするのが目的です。治療法は、手術や、リハビリなどでの機能回復や温存が中心になります。手術はたとえば、関節を取り換える人工関節置換手術や靭帯や腱の再建手術、四肢や指の再接合手術などさまざまなものがあります。
また、肩こりや腰の痛み、指の腱鞘炎といった日常的によくみられる症状も整形外科の診療科目です。リハビリは、失われた機能が回復あるいは保持できるように機能訓練をすることです。また病気により、手や足などがマヒを起こしてしまった場合にすみやかにリハビリすることで、早く機能が回復することが期待できます。最近は高齢化で整形外科にかかる人も増えています。
年をとってもできるだけ、自分の運動機能を保ち、最後まで元気にすごしたい、そのために整形外科の役割は大きいといえます。一方形成外科は一見名前は似ていますが、全く別の科目になります。形成外科は生まれつきのもので見た目が悪い、あるいは不便という状態を改善する医療行為です。もしくは、やけどや事故などで体の一部が欠けてしまったり、変形してしまったりした場合に、あるいは容貌や見た目が悪く満足できない場合に治療をうける診療科です。